【価格帯別】革靴人気ブランド10選!大人の革靴選びのポイントも解説

革靴人気ブランド10選!大人の革靴選びのポイントも解説

多くの方にとって、社会に出てまず手に入れる『大人アイテム』と言えば「革靴」ですよね。初めはとりあえず勧められるままに購入していたという方も多いでしょう。

しかしながら、「そろそろきちんと選びたいな」と思っても、「選ぶ時のポイントってあるの?」「ブランドが多すぎてよくわからない」とお悩みの方も多いはず。種類や自分の好み、革靴の奥深さは歳を重ねるにつれて徐々に分かってくるものですが、いざ自分で選ぶとなると何を買えばいいのか迷ってしまうというのが本音ではないでしょうか?

そこでこの記事では、コスパに優れた優秀ブランドから一度は手に入れたい憧れブランドまで、おすすめの革靴人気ブランドを価格帯別にご紹介します。ぜひ革靴選びの参考にしてみてくださいね。

「革靴の製法」についても知っておこう

革靴選びは、デザインや素材の他にもう一つ注目すべきポイントがあります。それは履き心地や耐久性に深くかかわる「製法」です。

「詳しい革靴の製法なんてわかるわけないよ」と思われるかもしれませんが、ここで言う製法とは、簡単に言うと「本体とソール(底)をどうやってくっつけているか」ということ。このくっつけ方によって、履き心地や耐久性、手間や価格、見た目の印象が変わってきます。細かな部分ではありますが、購入の際にチェックしてみてはいかがでしょうか。

革靴の製法は大まかに分類すると、以下の3種類。

・グッドイヤーウェルト製法
・マッケイ製法
・セメント製法

①グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法は、靴本体部分とソールを直接縫い付けずに、コバと呼ばれるパーツを中継して縫い合わせる製法。部品が多く作業工程も複雑なので、どちらかというと重量感のある靴になります。
特徴は以下の通り。

・ソール交換がしやすいので長く愛用できる
・パーツが多いため重さがある
・靴底が曲がりにくく購入時はかなり硬め
・水がしみ込みにくく耐久性に優れている
・アメリカ、イギリス製の紳士靴に多くみられる

※ちなみに、同じ仕組みでも手仕事で縫い合わせる場合は呼び方が異なります。手縫いの場合は『ハンドソーンウェルト製法』と呼ばれ、値段もかなり高価になります。

②マッケイ製法

マッケイ製法は、靴の本体とソールを中継ぎパーツなしで直接縫い付ける製法です。構成するパーツが少ないため、軽くてスリム。

特徴は以下の通りです。

・ソールのみの交換は難しい
・パーツが少ないため軽量
・靴底が曲がりやすく、購入時から比較的柔らかで履きやすい
・水がしみ込みやすい
・スリッポンシューズ、イタリア製の紳士靴などに多くみられる

③セメント製法

セメント製法は、縫い付けずに接着剤を用いて接着する製法。縫い付ける工程がないため安価で製造できますが、耐久性に優れているとは言えないため、基本的には使い捨ての靴という位置付けになります。
特徴は以下の通り。

・縫う必要がないためデザインの制約が少ない
・縫い目がないため水がしみ込みにくい
・一度剥がれてしまうと修復が難しく、耐久性は低い

製法と価格の関係性は?

先述のグッドイヤーウェルト製法・マッケイ製法についてはそれぞれ手縫いと機械式の2種類があり、一般的に手縫いの方が高価になります。ただし、それぞれの製法にはメリット・デメリットがあるため、高価だからといって自分の求める条件をすべて満たしてくれるとは限りません。

用途や予算、自身が革靴に求める条件などを明確にした上で、機会があればいろいろな種類の革靴に触れ、お気に入りの一足を選んでみてください。

【2万円以下】おすすめブランド3選

まずは日常使いに最適な、2万円以下の価格帯のおすすめ革靴ブランドを3つご紹介します。
コスパ重視の価格帯ではどうしてもセメント製法の革靴が多くなってしまいますが、なるべく長く愛用したいという方はグッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法のものを探してみるといいでしょう。

Queen Classico(クインクラシコ)

専門店ならではの知識・経験・人脈を活かした商品開発を行う老舗紳士靴店『Queen Classico(クインクラシコ)』。国産モデルと違い、こちらは限られたコストでいかに満足度の高い商品が提案できるか挑戦し続けるラインです。

国産ライン同様、日本人の足にフィットする設計やデザインへのこだわりはもちろん、1万円台というリーズナブルな価格帯とコストパフォーマンスの高さが魅力のブランドです。

写真のモデルはフォーマルからビジネスまで幅広いシーンに対応できるキャップトゥ。思わず目を惹かれるスタイリッシュなフォルムと高級感のある佇まいが魅力の定番の1足が、1万円台で手に入ります。革靴初心者の方にもおすすめ。

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Hush Puppies(ハッシュパピー)

愛嬌たっぷりの犬マークでお馴染みの『Hush Puppies(ハッシュパピー)』は、1958年にアメリカミシガン州ロックフォードにあるウルバリン・ワールド・ワイド社で誕生したシューズブランド。世界で初めてスニーカーのように軽やかな履き心地のレザー・カジュアルシューズを生み出し、当時のビジネスシューズやワークブーツの概念を打ち破ったブランドとしても知られています。

ハッシュパピーブランドの革靴の特徴は、オリジナルの特殊なレザーにあります。一見スエードのように見えるハッシュパピーレザーは、水や泥を弾く特殊な加工が施された天然皮革(ビッグスキン)。3cm四方に約183個もの毛穴が貫通しているため通気性が抜群に良いのが特徴で、雨の日でも気兼ねなく履ける上、手入れが簡単なのも大きな魅力です。

革靴の硬い履き心地が苦手な方や、柔らかな履き心地のカジュアルな革靴を探している方におすすめのブランド。

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texcy luxe(テクシーリュクス)

『texcy luxe (テクシーリュクス) 』は、本格的な革靴のデザインとスニーカーのような履き心地を併せ持つコンフォートシューズを展開するブランド。就活やフォーマルシーンにも最適な定番デザインからカジュアルシーンに活躍してくれるスリッポンデザインまで、用途に合わせて様々なデザインが揃います。

写真の<ゴアテックスシリーズ>は、ワンランク上の防水透湿機能を搭載したビジネスシューズ。急な天候変化はもちろん、出張時や災害時の長時間歩行にも耐えられる数多くの機能を搭載しています。

雨の日用のビジネスシューズを探している方、コストパフォーマンスを重要視したい方におすすめのブランドです。

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【2万円~5万円】おすすめブランド5選

ワンランク上のレザーシューズを探しているなら、この価格帯がおすすめです。

QueenClassico made in Japan(クインクラシコ国産モデル)

『Queen Classico(クインクラシコ)』は、関東・関西に店舗を展開する老舗紳士靴専門店のオリジナルモデル。世界中の革靴を知り尽くしたバイヤーが企画から製作まで携わり、細部までこだわって作り上げた逸品がそろいます。

日本人の足にフィットするように木型から設計・開発し、日本の熟練職人が作り上げる1足は、デザインや品質に一切の妥協がありません。

写真は高い技術力を持つ東京浅草のファクトリーによる内羽根ストレートチップで、ロングノーズの美しいフォルムにチゼルトゥ、ステッチを隠すレベルソ仕上げでひと手間加えた、スマートなシルエットが魅力の高級感溢れる一足です。

メンテナンスしながら長く愛用できる革靴、プロのプライドと拘りの詰まった高品質な革靴を手に入れたい方におすすめのブランド。

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CALZARTES(カルサーテス)

スペイン発ブランド「MEERMIN」の3rdブランドとして、2003年より日本でのみ展開されているブランド、CALZARTES(カルサーテス)

ブランド名の由来はスペイン語のCALZADO(履物)+ 英語のART(芸術)を組み合わせた造語。由来の通り、非常に美しいシルエットと本格的なフルマッケイ製法を中心とするコレクションです。

素材・品質・製法にこだわり、すべてにおいて高度な熟練技術が詰まった一足。

優れたコストパフォーマンスで高いクオリティの製品を生み出しています。

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Calzoleria Toscana(カルツォレリアトスカーナ)

イタリア語で「トスカーナの靴屋」という意味を持つ『Calzoleria Toscana(カルツォレリア トスカーナ)』は、イタリアで上質な革の産地として知られるトスカーナで創立されたシューズブランドです。イタリアの靴ブランドの中でもコストパフォーマンスの高さが魅力とされるブランドで、日本においてもお洒落な大人男性から厚い支持を集めています。

カルツォレリア トスカーナの魅力は何と言ってもラストの美しさと洗練されたシルエット、ストレスフリーな履き心地にあります。また、様々なレザーを使い分ける豊かな表現力と革命的なデザイン性は有名ブランドにも引けを取りません。

ビジネスシーンだけでなく、大人の休日スタイルの足元を彩ってくれるお洒落シューズをお探しの方におすすめしたいブランドです。

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Perfetto (ペルフェット)

『Perfetto (ペルフェット)』は有名シューズメーカーやアパレル、老舗靴店、一流百貨店などのOEM生産を行ってきた中で、様々な製法をこなし高い技術力を培ってきた実力派シューズメーカー「ビナセーコー」が2007年スタートさせたブランドです。細部にまで拘り、丁寧に作られたペルフェットの靴は快適な履き心地とヨーロッパの雰囲気を取り入れたスタイリッシュなデザイン、高級素材の仕様、繊細で高品質という、いいとこずくめのブランドです。

写真は、ビジネスからフォーマルシーンまで使える美しいフォルムの内羽根式ストレートチップ。クインクラシコオリジナルモデル 品番:6411p
イタリア産レベットを使用し、滑らかな質感で足馴染みは抜群。 後ろ姿も抜かりなく、かかとはおさまりの良いよう小さめに、またヒールは地面からアッパーに向かい逆台形状に積み上がっている『ピッチドヒール』を採用。こちらは既製靴ではめったに見られないヒールです。

「グッドイヤーウェルト製法」なので、履けば履くほど足に馴染み、ソール張替も可能なので長くお使いいただけます。

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FUGASHIN(フウガシン)

『FUGASHIN(フウガシン)』は、日本の伝統的な芸術感性を表す言葉「風雅」をブランド名に取り入れた日本のシューズメーカー。履き心地の良さを極める縫い靴製法として定評のあるグッドイヤーウェルト製法とボロネーゼ製法(アッパーの縁に中敷きを袋状に縫い合わせる製法のこと)にこだわったブランドです。

グラデーションが美しいのも特徴の一つ。長く愛用できるワンランク上の実用靴を探している方におすすめのブランド。

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【5万円以上】おすすめブランド2選

5万円以上の価格帯になると、一目見ただけで上質さがわかるブランドが手に入ります。高価なだけにしっかり吟味して選びたいところ。

MAGNANNI(マグナーニ)

『MAGNANNI(マグナーニ)』は、1954年にスペインで創業した名門シューズブランド。足を包み込むような柔らかな履き心地とアッパーからトゥへと続く美しいラインが特徴で、日本でも非常に高い人気を誇ります。

マグナーニが得意とする製法は、ライニングとインソールを袋縫いにする「ボロネーゼ製法」。このボロネーゼ製法によって生み出される柔らかな履き心地と屈曲性が大きな魅力ですが、素材のグレードの高さや色入れ、エレガントなデザインなど、どこを取っても職人の拘りが詰まっています。

履く人の品格までも高めてくれる最高峰の仕上がりを味わいたい方におすすめ。

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Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)

『Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)』は、1879年にイギリスのノーサンプトンに誕生した老舗シューズブランド。英国靴ならではの丈夫な作りと、最高の職人技術によって生み出される履き心地が、世界中のお洒落紳士達の心を鷲掴みにしています。ファッションブランドやセレクトショップからの支持も厚く、ファッションシーンや映画に登場することもしばしば。

グッドイヤーウェルト製法で作られる靴は、実に200以上の工程、8週間もの月日をかけて製造されるほどの拘りぶり。熟練した職人技を体感したい方、お気に入りの一足をメンテナンスしながら美しく育てたいという方におすすめのブランド。

写真はクロケット&ジョーンズらしさを最も体現した代表モデル「AUDLEY」。まさに「一生もの」と呼ばれる珠玉の逸品です。

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おわりに

近年のビジネススタイルの変化により、こだわりを持って革靴を選ぶというシーンが減ってきたのは事実です。ですが、このような時代だからこそ、自分のお気に入りの一足を選んでメンテナンスしながら大切に履き続けるというのも素敵な選択ではないでしょうか。

本記事が、あなたが理想の一足と出会うきっかけになれば幸いです。

2024年版 【価格帯別】革靴人気ブランド10選!大人の革靴選びのポイントも解説

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